日々営業をしていく中で必ず求められるものの一つが営業の成果の報告です。
上司から毎日報告を求められている一方で、何をどのように報告するべきかわからないまま、ただ義務的に報告をしている方は多いのではないでしょうか。
ここでは、成果を上げるための営業日報の書き方やポイントとともに、すぐに使える営業日報のテンプレートをまとめました。日々の報告にお役立てください。
目次
営業日報とは
営業日報とは営業活動の日々の成果や進捗をまとめた報告書のことです。 通常、上長や同僚にその日の成績や改善点を共有するために使われ、営業活動をする企業・組織では毎日報告することが多いです。この記事を読んでいる方もそうなのではないでしょうか。
そんな方によくあるのが「毎日書くのが面倒だと感じる」「流れ作業になって毎日同じ内容になる」ということです。しかし、営業日報は適切に運用すればあなたの営業成績をあげることにもつながります。
そこで今回は営業日報でここだけは押さえておきたいポイントや最新版のテンプレートを紹介します。
営業日報に記載するべき内容
成績を上げるための営業日報に入れておきたいポイントは次の6点になります。
- 目標
- 業務内容
- 成果と達成率
- 良かった点
- 改善点
- 改善案
1.目標
その日達成するべき目標を記載しましょう。
「訪問件数20件」「成約2件」など見てわかりやすい目標を記載するのがベスト。
また、目標を設定することでそこから逆算し一日の予定も立てやすくなります。
2.業務内容
できるだけ詳細に記載しましょう。場合によっては時間で区切り、
13:00~15:00 架電
15:00~18:00 A社訪問
上記のように時報のような形で記載すると時間の使い方を把握することができるため、業務の把握に役立ちます。
3.成果と達成率
成果はできたところだけではなくできなかった点も報告しましょう。
また、成果を明確に記載し、その日の目標がどの程度達成されたか把握するために達成率もしっかり出すようにしましょう。
4.良かった点
その日行って成功した施策や打ち手を振り返り、繰り返し行うべきことを記載しましょう。
5.改善点
目標が達成できなかった日もあるでしょう。その日、達成率が悪かったのならば、どこが悪かったかをしっかり振り返り、問題があった点を洗い出しましょう。気付いたことがあれば、細かいことでも記載しましょう。
6.改善案
上記の改善点について、どのような施策を打てば解消するのかを記載しましょう。
絶対的な正解はないので、仮説を立て次の営業日から実行しPDCAサイクルを回していくことが業務改善に繋がります。
営業日報の例文
それでは具体的な例文をご紹介いたします。
時間ごとに記載する場合の営業日報例文
商談から成果が出るまで時間のかかる商材は時間を細かく管理すると、どこに無駄があってこの時間はより生かすことができるなどの振り返りがしやすくなります。
業務報告【2024/04/01】
10時半 朝会
11時 商談
12時 商談
14時 商談同席
15時 商談同席
16時 slack報告
17時 振り返り・日報作成
▼商談結果 株式会社ABC商事
成約(4/20 利用開始)
〇良かった点
・前回商談の反省点を生かし、成約に至った。
〇改善点
・アポ数
〇改善案
・架電時のスクリプトを見直す。
・ロープレを○○課長と行いフィードバックを貰う。
簡易的に記載する場合の営業日報例文
毎日報告するのが大変にならないように簡潔にしつつも、成果を見やすくすることが重要です。。
【業務報告】20240401
▼日次計画
● 架電・商談(目標/成果/達成率)
- 架電数:30社/30社/100%
- コンタクト数:8社/8社/100%
- アポ数:2社/1社/50%
- 商談数:1社/1社/100% -成約数:1社/1社/100%
▼商談結果 株式会社ABC商事 成約(4/20 利用開始)
〇良かった点
・前回商談の反省点を生かし、成約に至った。
〇改善点
・アポ数
〇改善案
・架電時のスクリプトを見直す。
・ロープレを○○課長と行いフィードバックを貰う。
営業日報のテンプレート3選
文章テンプレート
上記の例文でもご紹介しましたが文章での報告なので、よりわかりやすく報告するのがいいでしょう。 ChatWorkやSlackなどの社内チャットツールで提出する場合にご活用ください。
Excelテンプレート
Wordテンプレート
営業日報は意味ない?営業日報の役割とメリット
営業日報は毎日提出義務がある企業がほとんどです。
そのため、流れ作業になってしまい、業務改善に役立てられず意味がなくなってしまうケースも多いです。 うまく活用するためにも、営業日報の役割をしっかりと把握して自分の成長に生かしましょう。
営業日報の役割
- 営業成績の管理共有ができる
- 振り返りによる業務改善ができる
- 個人ノウハウを共有することができる
メリット1:営業成績の管理共有ができる
上長は部下の稼働状況を把握し、適切な指示やフィードバックをしなければいけませんが、全員の営業成績を全て把握するのは現実的ではありません。
また部下がそれぞれ思い思いの方法で報告すると、上長は営業成績を正確に把握をするのが困難になります。
営業日報に必要な情報を統一して報告することで、営業成績をしっかり管理・共有することができ、適切なフォローアップが可能になり、成績の向上に繋がります。
メリット2:振り返りによる業務改善ができる
営業日報は上長に命令されて出すだけのものではなく、自分の営業成績向上にもつながります。 その日行った業務によって得られた成功体験・知識・失敗を可視化することで、経験値として咀嚼することができます。 また、改善するべき点を可視化することで次の日からその失敗を繰り返さないために動き出すことができます。
出勤し、何となく活動するのではなく、明確にやるべきことが定まるのが日報を出す最大のメリットと言えるでしょう。
メリット3:個人ノウハウを共有することができる
業務日報で蓄積した成功体験・知識・失敗は社内で共有することで、経験した本人以外のメンバーもその日の経験を疑似体験することができ、経験値を得ることが出来ます。
この業務上必要なノウハウや知識を【ナレッジ】と言います。
営業日報の提出によるナレッジの共有によって、会社や部署の成長はもちろん、個人の成長にもつ繋がります。
営業日報を作成する際にしてはいけないこと3選
ここでは営業日報を書く際に気を付けるべき点を3点紹介します。
- 無駄に長くて読みづらい
- 改善案を記載していない
- 表現が曖昧でわかりづらい
1.無駄に長くて読みづらい
営業日報は成果を報告したりナレッジの共有したりする、他人に何かを伝える文章です。 他人に何かを伝える際に一番大事なのは、「読みやすさ・わかりやすさ」です。
日報を書くのはもちろん時間がかかりますが報告を受けそれに目を通す側ももちろん時間がかかります。
・結論ファースト
・1文を短くする
・重要度順に書く
以上3点を心掛け日報を作成しましょう。
2.改善案を記載していない
営業日報を作成するのは当日の業務を上長に報告するためなのはもちろん、
その日の業務がどうすればもっと良いものになったか振り返るためでもあります。
反省点を列挙するだけでは、その後もずっと同じ失敗を繰り返すことになってしまいます。 良かった点は再現性を高くするための施策を、反省点はどのような形で次に生かすのか、どのような改善ができるのかを含めて書くようにしましょう。 これを徹底できれば自ずと営業成績は上がってくるでしょう。
3.表現が曖昧でわかりづらい
営業日報に限らず業務報告では、定量・定数的かつ具体的な記載を心掛けましょう。
例えば、改善策で「訪問件数を増やす」「スクリプトをしっかり考える」と記載した場合、
何件増やすのか、どのようにスクリプトを改善するのかまったく見えてきません。 上記のような記載では改善策についての認識が上長とずれ、営業成果の着地見込みを正確に出すことができなくなってしまいます。 また、曖昧な言葉では自分に逃げる余地を作ってしまい成長に繋がりません。 しっかり定量・定数的かつ具体的な表現で業務報告を行い、認識のずれを作らないように心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか? 営業日報は流れ作業のように行わなければ、業務改善と自分自身の成長に役立ちます。 今回ご紹介したテンプレートなど活用し、ぜひ業務改善にお役立てください。
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入社2年間営業チームでtoB,toC向け商材の営業を行う。 その後、バックオフィスとして10年以上営業以外全てのサポート業務に従事し、 多数の営業パーソンの起業独立にも携わる。 その他にもマーケティングやリクルーティングも兼任。